歯の現状を知る上で、歯の構造を正しく理解しておく事も大切でしょう。例えば、虫歯も無いのに熱い物や冷たい物を飲んだり食べたりする時に沁みるという人もいるでしょう。この症状は知覚過敏が要因となります。何等かの原因によって歯のエナメル質の内側にある象牙質が露出してしまっているというのが実態です。その為、刺激に対して過敏に反応してしまうというわけです。健康な歯の構造・状態をしっかり頭に入れて、歯の現状を判断する基準にしましょう。

さて、歯の構造というのは、大きく分けて歯茎から出ている歯冠部分と骨に埋まっている歯根部分からなります。歯冠は、表面の白い部分がエナメル質で最も硬く、その内側に象牙質が存在します。象牙質の中には歯髄があり、ここに神経や血管が通っているのです。

歯周病というのは、口腔内に存在する細菌によって引き起こされる感染症です。歯はどの歯の周囲にも歯周ポケットという溝が存在しており、健康な人の歯茎であれば1~2mm、中程度の歯周病であれば3~5mmとなっています。そして重度となると、6mm以上になってきます。虫歯や歯周病の原因菌は、歯周ポケット内で歯に付着した強い粘着力を持つバイオフィルムの中で増殖を続けます。そして歯茎の奥深くまで侵入し、歯を支えている歯槽骨を溶かしてしまうという恐ろしい病気なのです。

しかしながら、歯周病のさらに恐ろしい点は初期の段階では自覚症状がほとんどないという点です。痛みなどの無いまま、知らず知らずのうちに歯茎や歯槽骨などの歯周組織が侵されていってしまうのです。歯周病が悪化すると、心内膜炎という心臓疾患を発症する事もあります。歯周病菌が血液中に流れ込み、血管を巡って心臓の内膜に付着してしまう為です。歯周病菌が動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や狭心症に掛かりやすくなる事も分かってきています。他にも、歯周病が認知症と深く関わりがある事も分かっています。脳血管性認知症の原因は脳卒中でとされており、動脈硬化が関連します。

ですので、予防には動脈硬化を防ぐ事が何よりも大切となってきますが、動脈硬化のリスクを減らす為には歯周病を防ぐ事も重要なポイントになってくるという事です。

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